Hana道場（旧鯖江地方織物検査所、国登録文化財）

Hana道場は、鯖江地方織物検査所として昭和10年(1935)に建てられたものです。鯖江の繊維産業が羽二重から人絹織物へ転換し、繊維生産の一大生産地として発展していく時期であり、この建物は往時の繊維産業を偲ぶことの出来る県内でも数少ない遺構となっています。このあたりは、旧中小路町と呼ばれ、旧北陸道から一筋東側の通りに面した旧士族の居住地でしたが、明治から昭和初期まで市街地とその周辺には多くの繊維産業関連の建物が建てられていました。

建物は、桁行5間×梁間4間の寄棟造桟瓦葺の小規模な木造二階建で外壁は縦羽目のドイツ下見張り、その上部を南京下見板とし、軒下に白漆喰の小壁を残すいわゆる下見板張りの洋風建築の一つの典型です。

現在は鯖江市の若い世代のまちづくりを牽引する会社が利用しており、子供向けプログラミング教室の会場として利用するなど時代の先を見据えた活動が行われています。レトロと最先端のコラボレーションがなんともステキです。

レンタルスペースとしては、普段はオフィスとして使用しているので、オフィス機能は万全です。ホワイトボードやプロジェクター、WiFiを完備、プログラミング教室で使用しているIchigoJamや、３Ｄプリンター、レーザーカッターも使うことができます。

レトロな写真撮影会やビジネスミーティング、ワークショップなどにおすすめです。