陽願寺(国登録有形文化財)
陽願寺は浄土真宗本願寺派のお寺で、室町時代に蓮如上人の高弟である善鎮(ぜんちん)上人によって創建されました。
安土桃山時代、陽願寺は現在地に移転し、本願寺に院家に列せられ高い寺格を得ました。以降、「御堂(みどう)」・「御坊(ごぼう)」と呼ばれるようになり、明治時代には本願寺派の別格寺となりました。
陽願寺は、創建から550年以上の歴史を受け継いで、地域の人々に親しまれています。
現在の伽藍は、嘉永5年(1852)の大火後の再建によるものです。
本堂(御堂)は、嘉永6年より再建が始められた寄棟屋根の大型の建造物です。周辺においても、ひときわ目立つ外観であり、地域の重要な景観です。また、大型本堂に相応しい外観として、庫裏、対面所(書院)、御殿(書院)、洋館、客殿等を擁しており、本願寺歴代門主をお迎えするための上質な建築となっています。
令和2年(2020)に本堂、庫裏、対面所、御殿、洋館、客殿、鐘楼、土蔵、納骨堂は国登録有形文化財(建造物)となりました。
本堂は、境内中央に東面して建つ寄棟造の大型本堂です。外陣には広縁と落縁を廻らし、両側面の広縁奥寄りを堂内化して外陣を拡張しています。内外陣境は金箔と彩色で飾られています。
御殿は、座敷の西面に大床を設け、南に畳敷の広縁を通し、落縁と土縁が付いています。本山門主の接遇を想定した上質な空間です。
御殿から望む庭園は、御殿からの景観を意識して作庭された奥行きのある池泉庭園で夏は新緑、秋は紅葉と四季折々の風情を楽しむことができます。
庫裏は待合や設備が整った台所などを備えています。
主要な部分の拝観ができ、格式が高い建築と庭園が一体となって作られた上質な空間でのお茶席やカフェなどのイベントが開かれています。
その他拝観ができる対面所や洋館など見どころがたくさんあります。
対面所は、庫裏に続く広間20畳と使者の間16畳です。対面所の南は一間幅の畳敷広縁があり、広縁に面する庭は市松模様で斬新なものです。対面所の西背後の松の間は6畳の小座敷で控の間で、苔むした坪庭があります。
活用事例
施設情報
施設名 | 陽願寺(国登録文化財) |
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形態 | 寺社 本堂(御堂)-木造平家建て、庫裏-木造2階建て、納骨堂-鉄筋コンクリート造 本堂、庫裏、対面所、御殿、洋館、客殿、鐘楼、土蔵、納骨堂は国登録有形文化財 |
広さ | 本堂 616㎡ |
貸出可能場所 | 本堂(御堂)、庫裏 |
できること | 写真撮影、飲食、コンサート、集会、イベントなど 利活用例:落語会、講演会、お茶席、コンサート(ピアノ、フルート、オカリナ、尺八、三味線、ブラスバンド等) テンプルマルシェ(物産販売)、堂縁カフェ(ランチ、スイーツ)など |
貸出可能日時 | 要相談 |
貸切 | 一部可 要相談 |
設備等 | トイレ(男女別、洋式)、ストーブ、キッチン有(調理可)、椅子(パイプ椅子60) Wi-Fi、プロジェクター、スクリーン、音響設備有 |
利用料 | 拝観は土、日、祝日9:00~15:40 拝観料 大人500円、中高生300円、小学生以下無料 拝観対象は対面所・竹の間、御殿、洋館、御殿庭園、出雲宝物殿 本堂(御堂)、庫裏の利用料は要相談 |
利用予約方法 | 要相談 |
利用料の支払い | 現金 |
注意事項 | 宗教施設なので、一定の節度が必要です。 また、建物が古いので傷まないような使い方をお願いします。 |
利用申込先 |
陽願寺 TEL:0778-22-0981 hf654321@gmail.com |
Webサイト | https://youganji.com |
平面図
アクセス
〒915-0823 福井県越前市本町3-10
JR北陸本線 武生駅から徒歩13分武生ICより車で10分
駐車場30台